幼なじみの隣で不器用な恋を
しばらく一人で心を落ち着けたいな。
確か、コンビニの先に公園があるから、そこにでも行ってみるか…。
のどかな春の午後。
柔らかい太陽の光が降り注ぐ住宅街。
3年ぶりの懐かしい景色。
でも…よく見ると、以前には無かった新しい家とか、店がある…。
同じようで少し変わってるんだな…。
キョロキョロと周りを見ながら、コンビニの傍までやって来た時だった。
「あれ?眞紘くん…?」
目の前の横断歩道を渡って駆け寄ってきた人物。
ビックリした俺は、目を見開いた。
「花奏!?なんで、ここに?」
「お母さんに頼まれてスーパーに行って来たんだ…。今日の夕食の買い出し。」
両手に提げたビニールの買い物袋を少し持ち上げる。
なんか、たくさん買ったみたいだな。
重そう…。
「眞紘くんも、買い物?」
「あ、俺は…コンビニで何か冷たい飲み物でも買おうと思って。」
ヤバい…。
変に緊張して、声が少し震える…。