幼なじみの隣で不器用な恋を

結城 眞紘くん。


隣の家に住んでいた男の子で、小さい頃から…いつも一緒だった。


いわゆる、幼なじみ…。


眞紘くんと遊ぶのが楽しくて、明日が来るのが待ち遠しくて…。


気付いたら、眞紘くんに恋してた。


中学生になっても、高校生になっても、一緒に楽しい時間を過ごしたくて、ちゃんと気持ちを伝えたかったけど…


告白することが出来なかった。


眞紘くんにとって、私は“幼なじみ”としか映ってないことを知ったから。


言わない方がいい…って、思ったんだ。


それから間もなくして、眞紘くんが両親の仕事の関係で転校することを知って、私は…どんな風に接したらいいのか分からなくなった。


気まずい雰囲気のまま、時間だけが過ぎていったのを覚えてる…。


そして、小学校を卒業した日。


眞紘くんは、遠くへ引っ越して行ってしまったんだ。


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