幼なじみの隣で不器用な恋を
*Pure love 2nd
私が力になれること
「やっぱり、4人揃っての昼食は賑やかで最高だね~!!」
「夏波、声がデカ過ぎ。もうちょっと、抑えろよ。」
「い~じゃん、私たち以外は誰もいないんだから!今、この屋上は貸し切り状態でしょ!それに、慶介が言うほど声は大きくなかったし。」
ニコニコと明るい笑顔のなっちゃんに、呆れ顔の矢口くん。
そんな二人のやり取りを楽しみながら見ている私と眞紘くん。
高校に入学して一週間。
毎日、お昼休みは4人で集まって、一緒にワイワイと賑やかに食べている。
もちろん、今日も。
「慶介と星川って、付き合ってないことが不思議だよな。」
「確かに…。」
眞紘くんとコソコソ話していると、なっちゃんがニヤリと笑みを浮かべた。
「花奏と結城くんは本当に仲良しの幼なじみだよねぇ~!端から見たら、可愛いカップルって感じだよ~!」
「「えっ…!?」」
眞紘くんと声が重なる。
二人で顔を見合わせると、なっちゃんは私と眞紘くんの肩にポンと手をのせた。