幼なじみの隣で不器用な恋を
私が力になれること、何かないかな…。
眞紘くんの力に……。
あっ…!
お弁当を作ってみるのは、どうだろう…。
自分のお弁当も自分で作ろうと思ってたところだし、眞紘くんの分も一緒に。
パンだけ食べるよりは、栄養も摂れると思うし…。
早速…眞紘くんに提案しようとしたけれど、声に出す直前で、私は口をキュッと閉じて言葉を飲み込んだ。
いきなり“お弁当を作る”なんて言ったら、ビックリして戸惑うんじゃない?
私が力になりたい…と思って閃いたことでも、眞紘くんにとっては、迷惑に感じることかもしれない。
仮に…そんな風に思わなかったとしても、優しい眞紘くんのことだ。
私に気を遣って“自分で弁当を作れるように頑張ってみるから、大丈夫。”とか言いそう…。
余計な気遣いをさせちゃうのは悪いよね…。
何か、他で力になれること…探してみよう。