幼なじみの隣で不器用な恋を
そのあと…午後の授業中も考えていたけれど、料理以外のアイデアは思いつかなくて…。
気づけば、放課後を迎えていた。
「花奏、帰ろうぜ。」
「うん。」
眞紘くんと一緒に校舎を出る。
「慶介と星川は今日から部活か…。」
「なっちゃんは、中学から陸上部やってたから高校でも入るんだろうな…とは思ってたんだけど、矢口くんが写真部に入るのは驚いたよ…。」
「俺からすれば、星川が陸上部ってのも驚いたけどな。小6の時は、中学に進学したら水泳部やるって言って無かったっけ。」
「うん。でも、色々と部活見学したら陸上に興味持ったんだって!」
「まあ、星川は昔から運動神経抜群だったもんな。何やっても活躍しそう。」
桜が散り始めた帰り道。
二人きりで帰るのは入学式の日以来だ。
昨日までは、なっちゃんや矢口くんも含めて4人で賑やかに帰ってたからかな…。
なんだか、ドキドキしちゃう…。