幼なじみの隣で不器用な恋を
「作るの…迷惑だったりする?」
「そんなわけねぇじゃん。花奏が俺に弁当を作ってくれるなんて、嬉しいに決まってんだろ。ただ……」
「ん、何…?」
眞紘くんは少し気まずそうな顔を浮かべる。
「毎日…ってのは、さすがに申し訳ないというか……。花奏に負担がかかるし、俺自身…いくら一人暮らしだからと言って、あまり花奏に甘えんのもカッコ悪いからな…。」
そっか…。
私は全く負担にならないけど、眞紘くんがそう言うなら、毎日は…やめよう。
購買のパンを食べたい日もあるだろうし、そもそも…毎日が私の手作り弁当だなんて、眞紘くん的に重いのかもしれない。
「それじゃあ、週に何回か作って来るよ!」
「あっ、それからさ…」
「どうしたの?」
私、何か気に障ること言っちゃったのかな…。
硬い表情の眞紘くんに少しビクビクしながら身構えた。
「暇な時でいいんだけど、俺に料理…教えてくんない?」