幼なじみの隣で不器用な恋を

喜んでもらえて良かった…。


やっぱり、花奏の笑顔は最強だな。


いつまでも見ていられるぐらい可愛い。


「眞紘くんに“美味しい”って言ってもらえるように、お弁当作り…頑張るね!」


「花奏が作る弁当なら間違いなく美味いだろ。俺、めちゃくちゃ楽しみにしてるから。」


「う、うん……」


恥ずかしそうに頷く花奏。


そんな表情も可愛くて、微笑ましさを感じてしまう。


手作り弁当、マジで待ち遠しい。


心踊らせながら花奏の隣を歩く。


公園の前までやって来た時、賑やかな声が聞こえてきた。


「あっ、バスケやってるよ…!」


花奏の視線の先に俺も目を向ける。


昔から公園の隣に併設されているバスケットコート。


その場所で、中学生ぐらいの男子が3on3の試合をしている姿が映った。


バスケか……。


俺も、ついこの前まで…没頭してたな。


立ち止まってジッと眺めていると、花奏がポンポンと俺の肩を叩いた。


< 83 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop