幼なじみの隣で不器用な恋を
喜んでもらえて良かった…。
やっぱり、花奏の笑顔は最強だな。
いつまでも見ていられるぐらい可愛い。
「眞紘くんに“美味しい”って言ってもらえるように、お弁当作り…頑張るね!」
「花奏が作る弁当なら間違いなく美味いだろ。俺、めちゃくちゃ楽しみにしてるから。」
「う、うん……」
恥ずかしそうに頷く花奏。
そんな表情も可愛くて、微笑ましさを感じてしまう。
手作り弁当、マジで待ち遠しい。
心踊らせながら花奏の隣を歩く。
公園の前までやって来た時、賑やかな声が聞こえてきた。
「あっ、バスケやってるよ…!」
花奏の視線の先に俺も目を向ける。
昔から公園の隣に併設されているバスケットコート。
その場所で、中学生ぐらいの男子が3on3の試合をしている姿が映った。
バスケか……。
俺も、ついこの前まで…没頭してたな。
立ち止まってジッと眺めていると、花奏がポンポンと俺の肩を叩いた。