幼なじみの隣で不器用な恋を

かなり嬉しい…。


抱きしめた後…沈黙してたのを見た時は焦ったけど、その後の花奏の言葉で、こんなにも気持ちが変わるとは…。


あと、さっきの真っ赤な顔。


もしかして、俺のことを幼なじみ以上に意識してくれたんじゃないか…?


単に驚いただけだったら、普通は耳まで赤くなったりしない気がするし。


花奏の顔を頭に思い浮かべた途端、心臓がドクンドクン…と大きな音をたてて何度も跳ねた。


抱きしめるなんて、大胆すぎる行動だったかな…と思ったけど、結果としては良かったのかもしれない。


花奏に距離を置かれるのを怖がって、慎重な行動ばかりを重視していたら、俺たちの関係は平行線を辿るだけだもんな。


“ずっと幼なじみ”ってのは絶対に嫌だ。


一人の男として見てもらいたいし、意識してもらいたい。


これからは、もう少し踏み込んだ行動をしていこう。


俺のこと…好きになってもらうためには、もっと攻めていった方が良さそうだ。


< 93 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop