幼なじみの隣で不器用な恋を
かなり嬉しい…。
抱きしめた後…沈黙してたのを見た時は焦ったけど、その後の花奏の言葉で、こんなにも気持ちが変わるとは…。
あと、さっきの真っ赤な顔。
もしかして、俺のことを幼なじみ以上に意識してくれたんじゃないか…?
単に驚いただけだったら、普通は耳まで赤くなったりしない気がするし。
花奏の顔を頭に思い浮かべた途端、心臓がドクンドクン…と大きな音をたてて何度も跳ねた。
抱きしめるなんて、大胆すぎる行動だったかな…と思ったけど、結果としては良かったのかもしれない。
花奏に距離を置かれるのを怖がって、慎重な行動ばかりを重視していたら、俺たちの関係は平行線を辿るだけだもんな。
“ずっと幼なじみ”ってのは絶対に嫌だ。
一人の男として見てもらいたいし、意識してもらいたい。
これからは、もう少し踏み込んだ行動をしていこう。
俺のこと…好きになってもらうためには、もっと攻めていった方が良さそうだ。