双子ってサイコー!!
〜 アキ 視点 〜
「ふぅ……疲れたぁ……」
「お疲れ」
僕は、自分がしていた試合を終え
柚葉ちゃんの隣に座った
柚葉ちゃんは、僕に笑顔で
ドリンクとタオルをくれた
優しいな……柚葉ちゃん……
こんなに可愛いんだ
きっと、モテるんだろうな……
「ねぇ」
「あっ、うん…何?」
「あなた一体誰なの……?」
「えっ……」
柚葉ちゃんは、僕を真剣な表情で見つめてそう言ってきた
「マキではないのは分かる
あなた一体誰……?」
「えっ……あ…」
や、ヤバい……
この表情は、確信を持っている目だ
騙し通せる気がしないよ……
ど、どうする……!?
言っちゃう……?
いや、でも………
「早く言わないと、他の人たちにも
あなたがマキ本人じゃないことを言うよ?」
「ま、待って……っ!
分かった!い、言うから……っ!」
僕は、仕方なく
柚葉ちゃんに全てを話した
柚葉ちゃんは、マキの性格をよく理解しているみたいで……
納得がいった様子をしていた
「それで?」
「えっ……?」
「あなたの名前は?
マキじゃないんだから、あなたの名前を教えてよ」
「あ……あ、アキです…」
柚葉ちゃんの迫力に負けてしまい
自分の名前を簡単に教えてしまった
だ、ダメだなぁ……僕……
「ふ〜ん、アキくんね……
じゃあ、今日一日……
よろしくね!」
「あ……よ、よろしくお願いします…」
柚葉ちゃんは、僕の目の前に手を差し出してきたので僕はそれを握った
な、なんか……納得いった…
何故、マキの友達が柚葉ちゃんなのか……
二人とも恐ろしい……
似た者同士だからだ………