双子ってサイコー!!







「チッ。なんだよ
すげぇ弱ぇじゃねぇか

オレをやりたかったら、もっと腕磨いてこい、クソ野郎」










オレは、ボロボロの姿で寝ている男にそう吐き捨てるように言って校門に向かった









弱ぇ……

男って、こんな弱ぇのかよ……



オレの相手にもならねぇ……










「ア〜キちゃん♡」




「……っ!!」









いきなりオレの耳元でゾッ…とする声が聞こえ、振り向くと……

また、あの寝込みを襲おうとした男がニコニコ笑って立っていた










「てめぇ」





「ダメだよ〜
女の子がそんな言葉を使ったら〜」





「……っ!?」





「君、女の子でしょう?
アキちゃんでもないし

君は、誰かな〜?」










男は、へらへらと笑い続けていたが……
目が鋭くオレを見つめていた










コイツ………










「アキちゃんにそっくりだし〜
もしかして、兄妹?かな〜?」





「………………だからなんだ」





「あれ?認めちゃうんだ?」










別にバレても問題ねぇよ

今日1日、男子高ってやつを体験出来ればそれで十分だからな









「名前は?名前なんて言うの〜?」





「は?」




「だーかーらっ!名前教えて〜」




「誰がてめぇなんかに教えるか」




「なんで〜?
教えてくれないと困る〜」




「は?意味分からねぇ」










何が困るんだよ

てめぇとオレはもう関係ねぇだろ








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