双子ってサイコー!!
恋?
〜 アキ 視点 〜
「えっ!?
男子高に通い続けたいって!?」
「おう」
マキの帰りを家で待っていたら
マキが帰ってきた途端、僕にそう言ってきた
「な、なんで!?
僕、もう女子高嫌だよぉ……」
落ち着かない
周りが女の子だらけって考えるだけで
バレたらどうしようとか、すごい不安だった
それをまた僕に女子高に通い続けろっていうの!?
僕、ストレス溜まってハゲちゃうよ!
「お前なら大丈夫だって!
女より女らしいから!」
「何それぇ!!
僕は男なんだ!絶対に無理だよ!
絶対にもう女子高なんて行かない!」
「……………分かった…」
マキは、そう言って僕から離れ自分の部屋に行った
「マキ………」
マキのあんな顔初めて見た……
寂しそうな悲しそうな顔……
でも、ダメなんだ!
僕は男で、マキは女なんだ!
元いた場所に行かないと……!
〜〜♪
ん?
メール?
李人くんからメールが届いた
李人くん?
なんだろ…
僕は、メールの中身を確認した
『アキ、今日ゲーセン行きたいって言ってただろ?
駅前に新しくできたゲーセンがあるって聞いたからさ、そこに行かないか?』
ゲーセン……?
マキ、李人くんと遊ぶ約束してたの……?
マキが誰かと一緒に遊びに行くなんて……
僕が知る限り初めてだ
マキは、いつも一人で行動していたから……
まさか、李人くんと遊ぶ約束していたなんて……
どうしよう……
僕は、マキが出て行ったリビングの扉を見つめた
…………よし…!
『うん。そこに行こう!』
僕は李人くんからのメールの返事を返し
携帯をリビングにあるテーブルの上に置き
二階のマキの部屋をノックして部屋の中に入った