密星-mitsuboshi-
オフィスに入ると美加がロッカーに荷物を入れているところが見えた
「美加さん!おはよう」
美加はその声を聞くなりすぐに早紀の手を取り顔をまじまじと見た
「間野ちゃーん!おはよう!
大丈夫?!」
「連絡できなくてごめん、
とりあえず大丈夫」
早紀の表情から美加は安堵のため息をついた
「は~。
大丈夫ならいいんだけど、
あとで詳しく聴かせてよ?
お昼、外に行こう
私もちょっと話すことがあるの」
「?
うん。わかった」
早紀は美加の心配が嬉しく感じた。
先輩である前に親友のような姉のような存在の美加がいることで
早紀には十分に心強く思えた
昼休み、
外は比較的暖かく、美加と早紀は会社の裏にある公園でテイクアウトのハンバーガーでランチをすることにした
「それで昨日はどうだったの?」
美加はポテトを手に持ち、真剣な顔で早紀をみた
「うん、色々とあって」
「もぉ堤さんと飲んでる時も
気になっちゃって気になっちゃって…
で、彼はなんて?」
「それがね…」
早紀は昨日美加と別れてからのことをかいつまんで説明した
渡瀬の言葉や自分の想い
当面の付き合い方についてなども考えてることを美加に話し、
美加もそれを頷きながら聞いていた
「なるほどね。
確かに今別れを切り出したら
理由が理由なだけに
すんなりいかないだろうし、
パパが出てきちゃったらそれこそ
彼の方は本社にすらいられなくなるかも
ってのは私も思ってた。
しかも今は立場的に常務の手のひらの上
だろうから余計に大人しくしてないと
だよね
でも管理部の業績を安定させたら完全に
上層部に認められるだろうし、
それからだね」
「うん、まぁそうだね」
「でもさ、下手したら間野ちゃんが異動
させられるかもしれなくなるよ?」
「…うん、そうだね。
でもそれはその時考える
管理部の業績は会社が注目してるのは
私でさえ知ってることだし
今はとにかくあの人の仕事の邪魔した
くないって思って」
そう力強く言う早紀の顔を見て、美加は大きく息を吐きだした
「間野ちゃん、本気だなんだね。」
「うん、自分でもびっくり」
「わかった。
私は間野ちゃんの味方
あなたがそう決めたんなら
応援するよ。
がんばりな!」
「ありがとう美加さん。
今はその言葉が一番うれしい
それから!1つお願いがあるんだけど
このことは、林田さんにはしばらく
黙っておいてほしの」
「え、林田には内緒?」
「うん。一応林田さんは部下だし、
林田さん自身も変に気をつかっちゃう
かなと思って
お願い美加さん」
早紀は顔の前で両手の平を合わせた
「そうだね…。
林田には気の毒かも…」
「気の毒?」
「あぁなんでもない
わかった!ことがことだから
事情知ってる人間は少ない方がいいね」
「ありがとう。
そう言えば美加さんの話って何?
朝言ってたでしょ?
話すことがあるって」
「あぁ、そうそう!
昨日堤さんと飲んだじゃない?
堤さんと2人かと思ったら
もう1人いてね
桃井さんていうんだけど」
「桃井さん?女の人?」
早紀は、出てきた名前に記憶を辿るが微かに耳に覚えがあった
「ううん男。堤さんの同期なんだけど
要は、堤さんから紹介されたって感じ
適当に愛想良く返事してたら
朝、食事の誘いのメールがきた」
「あー!システムの桃井さんて
一度パソコン壊れた時に代替え機を
持ってきてくれた人だ!
背が高くて優しげな人だよね?
へー♪積極的なんだね。
桃井さんてどんな人?」
「なんだ知ってたのかー。
んー、感じがいい面白い人だった」
「知ってるってほどじゃないよ。
話したのはその時だけだったけど
色々教えてくれたから記憶にあるだけ。
美加さんが受けた印象も良かった
みたいね」
「まぁね。
でも次なんて全く考えてなかったから
どうしようかなって」
「美加さんいつもそうゆうの断るの
に迷うなんて珍しい。
せっかく誘ってくれたし
行ってみたらどう?
堤さんの顔もたつし」
「そうだよね…
一度くらい行った方がいいよね」
美加はスマホを取り出すと、その場で桃井から来たメールに返事を打ち始めた
「あ、そうだこれ返すの忘れてた」
早紀はバッグから美加に返すのを忘れていた社報を取り出した
「あぁ社報?別によかったのに」
「何か持ってると気にしちゃうから」
早紀はそう言って差し出した
「そうね
でもここに書いてある事がどんなに
凄くても
私は間野早紀が好きよ」
美加はそれを受け取り、微笑みを浮かべた
早紀はそんな美加の存在に感謝するばかりだった
「美加さん!おはよう」
美加はその声を聞くなりすぐに早紀の手を取り顔をまじまじと見た
「間野ちゃーん!おはよう!
大丈夫?!」
「連絡できなくてごめん、
とりあえず大丈夫」
早紀の表情から美加は安堵のため息をついた
「は~。
大丈夫ならいいんだけど、
あとで詳しく聴かせてよ?
お昼、外に行こう
私もちょっと話すことがあるの」
「?
うん。わかった」
早紀は美加の心配が嬉しく感じた。
先輩である前に親友のような姉のような存在の美加がいることで
早紀には十分に心強く思えた
昼休み、
外は比較的暖かく、美加と早紀は会社の裏にある公園でテイクアウトのハンバーガーでランチをすることにした
「それで昨日はどうだったの?」
美加はポテトを手に持ち、真剣な顔で早紀をみた
「うん、色々とあって」
「もぉ堤さんと飲んでる時も
気になっちゃって気になっちゃって…
で、彼はなんて?」
「それがね…」
早紀は昨日美加と別れてからのことをかいつまんで説明した
渡瀬の言葉や自分の想い
当面の付き合い方についてなども考えてることを美加に話し、
美加もそれを頷きながら聞いていた
「なるほどね。
確かに今別れを切り出したら
理由が理由なだけに
すんなりいかないだろうし、
パパが出てきちゃったらそれこそ
彼の方は本社にすらいられなくなるかも
ってのは私も思ってた。
しかも今は立場的に常務の手のひらの上
だろうから余計に大人しくしてないと
だよね
でも管理部の業績を安定させたら完全に
上層部に認められるだろうし、
それからだね」
「うん、まぁそうだね」
「でもさ、下手したら間野ちゃんが異動
させられるかもしれなくなるよ?」
「…うん、そうだね。
でもそれはその時考える
管理部の業績は会社が注目してるのは
私でさえ知ってることだし
今はとにかくあの人の仕事の邪魔した
くないって思って」
そう力強く言う早紀の顔を見て、美加は大きく息を吐きだした
「間野ちゃん、本気だなんだね。」
「うん、自分でもびっくり」
「わかった。
私は間野ちゃんの味方
あなたがそう決めたんなら
応援するよ。
がんばりな!」
「ありがとう美加さん。
今はその言葉が一番うれしい
それから!1つお願いがあるんだけど
このことは、林田さんにはしばらく
黙っておいてほしの」
「え、林田には内緒?」
「うん。一応林田さんは部下だし、
林田さん自身も変に気をつかっちゃう
かなと思って
お願い美加さん」
早紀は顔の前で両手の平を合わせた
「そうだね…。
林田には気の毒かも…」
「気の毒?」
「あぁなんでもない
わかった!ことがことだから
事情知ってる人間は少ない方がいいね」
「ありがとう。
そう言えば美加さんの話って何?
朝言ってたでしょ?
話すことがあるって」
「あぁ、そうそう!
昨日堤さんと飲んだじゃない?
堤さんと2人かと思ったら
もう1人いてね
桃井さんていうんだけど」
「桃井さん?女の人?」
早紀は、出てきた名前に記憶を辿るが微かに耳に覚えがあった
「ううん男。堤さんの同期なんだけど
要は、堤さんから紹介されたって感じ
適当に愛想良く返事してたら
朝、食事の誘いのメールがきた」
「あー!システムの桃井さんて
一度パソコン壊れた時に代替え機を
持ってきてくれた人だ!
背が高くて優しげな人だよね?
へー♪積極的なんだね。
桃井さんてどんな人?」
「なんだ知ってたのかー。
んー、感じがいい面白い人だった」
「知ってるってほどじゃないよ。
話したのはその時だけだったけど
色々教えてくれたから記憶にあるだけ。
美加さんが受けた印象も良かった
みたいね」
「まぁね。
でも次なんて全く考えてなかったから
どうしようかなって」
「美加さんいつもそうゆうの断るの
に迷うなんて珍しい。
せっかく誘ってくれたし
行ってみたらどう?
堤さんの顔もたつし」
「そうだよね…
一度くらい行った方がいいよね」
美加はスマホを取り出すと、その場で桃井から来たメールに返事を打ち始めた
「あ、そうだこれ返すの忘れてた」
早紀はバッグから美加に返すのを忘れていた社報を取り出した
「あぁ社報?別によかったのに」
「何か持ってると気にしちゃうから」
早紀はそう言って差し出した
「そうね
でもここに書いてある事がどんなに
凄くても
私は間野早紀が好きよ」
美加はそれを受け取り、微笑みを浮かべた
早紀はそんな美加の存在に感謝するばかりだった