貴方の事を奪いに来たの。
「昨日、高校に行ってきたの。」
「あー、サッカー部?え、もしかして龍之介関連?」
「うん…。龍之介くん…彼女出来たんだって。」
あたしの言葉を聞いて日菜子は、はぁぁ⁉︎と叫んだ。
両親が共働きの為、今家の中には誰も居ないが
流石に日菜子の声が大きかったので
声デカイよ…と言えば、御免、と謝られた。
「凄い可愛い子だった。」
「えっ?会ったの?」
「うん、新しいマネージャーの子…」
「ええ…それマジ…?」
最悪じゃん…と顔を歪ませた日菜子。
本当にあの新しいマネージャーの子…坂本さん…可愛かったな…
フワフワしてて守りたくなるような雰囲気の…。
龍之介くんはあんな感じの子がタイプだったんだなぁ。
あたしとは真逆…だよね…。