貴方の事を奪いに来たの。
それに完全に私情だが、
あたしは男の子に下の名前で呼び捨てにされるのが好きじゃない。
その事を何度か片岡くんには注意したのだが
全く聞く耳を持ってくれなくて今に至る。
性格も性格なので周りから少し浮いている。
「はい、これ片岡くんの。」
「おー、ありがとねー。」
仕方がないので先に片岡くんにドリンクを渡せば
受け取った後、少し離れた日陰に入って行った。
他の皆に謝ったりしなさいよ…!
そう思いながら片岡くんの事を少し睨んでいると、
「七瀬さん、ドリンク貰っていい?」
「あ!御免ね、直江くん…」
「ん?あー…いい加減にしてほしいよね。」
そう言いながら苦笑いをし、ドリンクを飲む直江くん。
周りの空気もこのままじゃ…良くないよね…。