貴方の事を奪いに来たの。
---冬。
2学期も終え冬休みになり、後3日後には新しい年を迎える頃。
年末年始は流石に部活も休みなのでゆっくりしようと
部屋でダラダラしていると日菜子から連絡が来て
バイトが休みになったらしく、あたしの家に遊びに来る事になった。
「いやー、何か百合とゆっくり話すの久々じゃない?」
「確かに。お互い忙しかったもんね。」
そう言うと日菜子はあたしの事を少し睨みながら
サッカー部のマネージャーなんかするからじゃん。
と嫌味っぽく言われた。
男ばっかの部活はやめておけ、と注意してもらっていながら
その注意を無視してサッカー部に入ったので
その事を話した時は日菜子に物凄く怒られた。