貴方の事を奪いに来たの。


「あー、大丈夫大丈夫!考え過ぎだよ!」

「そう?なら良いけど…」







あまり納得しなさそうな顔をしながら

何か困った事があったら諒か僕に言ってね、と続けた。

その後直江くんは笑顔に戻って、







「諒、心配性だからさ。」

「佐伯くん?」

「うん、人の事良く見てるよね。」







中学生の時からそうだったんだけどね、

と言って少しだけだが佐伯くんと直江くんの中学時代の話を聞いていた。







「あれ、直江くん手伝ってくれてたの?」

「雪乃さん。じゃぁ、僕は練習に戻るので。」






そう言って直江くんは練習に戻って行ってしまった。

佐伯くんや直江くんに色々心配させてしまっている…申し訳ないな…

そう思いながら雪乃先輩と作業を再開させた。



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