貴方の事を奪いに来たの。
体育祭も無事終了し、
部活毎に分かれて後片付けをしていた。
サッカー部という事で結構力仕事が分担されていたが
毎年毎年佐伯くん達に、七瀬はしなくていいから、と言われ
簡単な仕事を任せられた。
…別に女の子だからって気を遣わなくていいのに…
そんな事を思いながらあたしは少し拗ねながら片付けを終えた。
体育祭という事で流石に今日は部活はお休み。
んー、体育祭で疲れてるけど良い機会だし部室の掃除をして帰ろうかな…?
そう思い、部室に向かった。
「よしっ、とりあえずロッカーの周りからかな…!」
荷物を置いてから仁王立ちをして1人で気合いを入れて掃除し始めた。