貴方の事を奪いに来たの。


「あれ、七瀬先輩…?」

「ん?あれ、龍之介くん、どうしたの?」








掃除に集中していると部室の入り口から

少し驚きながら龍之介くんはあたしに声を掛けてきた。

あれ、前にもこんな事あったな…。

そんな事を思っていると、どうしたんですか?、と聞かれ、








「いやぁ、今日部活休みだし、この機会に部室掃除しておこうと思って!
マネージャーあたし一人になってから掃除出来てなかったから。」








そう言ってあたしは掃除を再開しようとした時。

龍之介くんは部室に入って来ながら、

手伝いますよ、と言った。



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