貴方の事を奪いに来たの。
「いやぁ、先輩に可愛い子連れて来いって言われちゃってさぁ!」
「は、はぁ…」
「で、同期に聞いたら1年生に可愛い子がいるって聞いて!」
服部先輩はあたしが質問する前に
1人でベラベラと喋りだした。
私も新しく入ってくれるなら可愛い子が良いしね!
そう言って服部先輩はニカッと笑った。
「ね?ね?どうかな?」
「いや、ちょっと考えてなー」
「お願い!新しく入ってくれないと仕事いっぱいで大変なの!」
そう言って必死に先輩は手を顔の前で合わせてあたしを拝んだ。