貴方の事を奪いに来たの。
「手伝いますよ。」
「え、いいよー。あたしの仕事なんだから!」
「いいんですよ、こうゆう仕事は1年に任せれば。」
そう言い、龍之介くんはあたしの手から
ボトルを取ろうとした、その時。
ーーカランカラン
龍之介くんの手が触れてびっくりしたあたしは
持っていたボトルを落としてしまった。
触れた箇所が熱くなる。
すみません、と何事も無かったかのように
落ちたボトルを拾い上げて洗い直す龍之介くん。
意識してるのは、あたしだけ…
「龍之介くん、この間の体育倉庫の事覚えてる?」
俯いていたあたしは顔を上げ、龍之介くんに問いかける。