ラグタイム2号店
「私、3つも年下ですよ?」

「構わないよ」

「大学生ですよ?」

「俺は社会人だ。

静絵こそ、本当に俺でいいのかよ」

そう言った俺に、
「朝貴さんがいいんです」

静絵は潤んでいる目を隠すように、微笑んだのだった。

俺も微笑み返すと、静絵の額に唇を落とした。

お互い、同じことを思っていたことが嬉しくて仕方がなかった。

両想いでよかったと、心の底から思った。

「静絵、好きだ」

「私も好きです、朝貴さん」

俺たちは思いを確かめあった後、抱きしめた。
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