ラグタイム2号店
「よし、忘れ物はないな」
ボストンバックには3日分の着替えと数日前に銀行で卸してきた全財産が入っていた。
『探さないでください』
そう書いた置き手紙と一緒に、スマートフォンをテーブルのうえに置いた。
いつになるかはわからないけれど、俺が逃げ出したことに大輔さんは気づくかも知れない。
警察に捜索届を出されてしまったら、時間をかけて立てた計画が全て水の泡だ。
そのためにも手紙を置いて出て行くことにした。
腕時計に視線を向けると、静絵との待ち合わせの時間まで後少しだった。
「さて、行くか」
俺はスニーカーを履くと、家を後にした。
照りつける太陽と爽やかな風に、もうすぐ夏がくるんだと俺は思った。
ボストンバックには3日分の着替えと数日前に銀行で卸してきた全財産が入っていた。
『探さないでください』
そう書いた置き手紙と一緒に、スマートフォンをテーブルのうえに置いた。
いつになるかはわからないけれど、俺が逃げ出したことに大輔さんは気づくかも知れない。
警察に捜索届を出されてしまったら、時間をかけて立てた計画が全て水の泡だ。
そのためにも手紙を置いて出て行くことにした。
腕時計に視線を向けると、静絵との待ち合わせの時間まで後少しだった。
「さて、行くか」
俺はスニーカーを履くと、家を後にした。
照りつける太陽と爽やかな風に、もうすぐ夏がくるんだと俺は思った。