気の置けない二人
俺が好きな
マイナーなバンドの名前をポロリと言うと

びっくりするくらい食いついてきた。


『あたしも、それ好きなの!』


目をキラキラさせながら、そういう橋本が
なんだかうれしくて

俺も立ち話なのにも関わらず

1時間はぶっ通しで話し続けた。


『私、こんなにバンドのこと知ってる人
初めてだ!』


俺も。
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