この関係をやめたい。
プロローグ
家が近くて、元々親も仲が良かったからなのか、何かの腐れ縁でずっと一緒だった。



これからも死ぬまでずっと一緒だと思ってた。



それは小さい頃のあたしの思い込みだったのかもしれない。



「ごめんね、引っ越す事になった」




突然の別れを告げたたから。




その顔はいつもあたしや楓よりも大人びた雰囲気じゃなくて。



ただ別れるのを言うのが嫌だったという顔で。






「は?…なんでだよ」




少しの沈黙を楓が破った。




「親の移動が決まって…。ごめん。3人一緒にいられなくなって、ご、めん…」






たからが下を向いて泣いている。この時初めてたからが泣いたのを見たかもしれない。








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