この関係をやめたい。
「ははっ…ありがとう蜜香、楓。じゃあ、僕行くよ」




最後にぎゅっと抱きしめられた。




次にこうやって抱きしめて貰えるのはいつだろう。




「ばいばい」





たからが見えなくなるまであたしと楓は手を振った。





見えなくなるとだんだんと視界がぼやける。




「泣けよ。我慢してたんだろ」




ぽんっと楓の手が乗っかる。



それと同時に気が緩んじゃって、大泣きした。






本当はたからとは別れたくなかった。





ずっと3人でいたかった。




抑えてたのになかなか抑えられなくて。





ずっと泣いてても楓は頭を撫でてくれた。




泣きたいのは楓も一緒のはずなのにその分まであたしが泣く。




「俺はミツといるから」



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