この関係をやめたい。
気になって振り向くと、飲み物の棚に取ったカフェオレを戻している。




見るとあたしの学校と同じで男子制服。




だけどあんな人いたっけ?




あたしの学校は人数がどちらかというと少ない方で1クラス30人くらいでそれが3クラスある。




ある程度どんな人がいるかはわかるようになってきた頃だった。




知らないってことは先輩かもしれない。





下手に声をかけて誰ですかというのも億劫だし。





それでも何か印象があってレジの番が来たのを忘れていた。





買ってきて外に出ると、楓がこっちに気づくなり、遊んでいたスマホをしまいながら「やっぱおせぇ」と言った。






「ごめんって、はい、苺ジュース」




「サンキュ」





代わりに食べ終わったアメがあっただろう棒を渡してきた。





「なにこれ」





「やるよ、買って来てくれた礼」




「自分で捨ててよ!」





ゴミを渡されても嬉しくないっての。
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