この関係をやめたい。
教室に入っても特に話す人もいなくて、自分の席について本を出す。




本を読むのはたからの影響だと思う。




小さい頃からたからは家から本を持ってきてはあたしに読んでくれた。




本は苦手だったけどたからが読んでくれると楽しかったのを覚えている。





その時も楓はいたけど興味がカケラもなくていつもゲームをしてたっけ。






そんな事もあったなと本を読むといつも思う。






今頃、何してるんだろたから。






――きっと朝からそんなこと考えてたから、来てしまったのかもしれない。






6年間、意識してた訳じゃない彼が変わってきたのを。
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