隣の席。
「なんかね〜、入学式早々暴力事件おこしたらしいよ〜。うちの3年5人相手に1人で!!
しかも全員ボッコボコだって!」
な、なんと……っ。
私たちの学校の3年男子ヤンキーっぽいの多いもんなあ…。
でも、本当にそうゆうことってあるのか!!!!
「へえー。それで退学にでもなったの?
あ、でも席あるか」
凛ちゃんはそんな驚いた様子もなく冷静だ。
「ううん、停学で済んだらしいよ〜!
その停学期間も終了してんのに全然来てないけどね〜」
そ、そうなんだ〜……。
私の隣の席の人って結構有名人なのかも……。
怖い意味で……。
「ま、そーゆうことだからひなたちゃん隣の席なんだしもし来た時は気をつけてねっ」
そういったあとひらひらと手を振りながら教室をでていった彩香ちゃん。
「ひなたの隣の席って不良くんなの?」
凛ちゃんはわざとらしくにやっとしながら聞いてくる。
「そ、そうみたいだね〜。
っていっても私かかわることないだろうし……」
その時はそう思っていた。
絶対そんな人私が関わるはずなんてないって、
そう思っていたんだ。