プリテンダー
定時になり、少し休憩を取る。
コーヒーマシンでカップにカプチーノを淹れていると、後ろから肩を叩かれた。
「鴫野、とっとと仕事終わらせてたまには飲みに行こうぜ。」
「矢野さん…たまにじゃないですよね。」
「俺はな。だけど鴫野は滅多に飲みに行かないだろ?」
矢野さんは同じ課の先輩で僕より3つ歳上、いつも一緒に試作室で仕事をしている。
入社後の研修期間の3ヶ月、矢野さんは僕の教育係だったので、今でも何かと気に掛けてくれる。
「そうですね。じゃあ、早く終わらせましょう。」
「おー、鴫野の好きそうな店見つけたから連れてってやるよ。」
「楽しみです。」
僕の好きそうな、ということは、和食とか京のおばんざい的な店かな?
外で食べるのはあまり好きじゃないんだけど、いい店で美味しいものを食べるのは、料理の勉強になる。
矢野さんは女性にはちょっとだらしないしいい加減なところもあるけど、根はいい人だし、料理の味に関しての舌だけは確かだ。
だけは、と言うと失礼かも知れないけど…。
コーヒーマシンでカップにカプチーノを淹れていると、後ろから肩を叩かれた。
「鴫野、とっとと仕事終わらせてたまには飲みに行こうぜ。」
「矢野さん…たまにじゃないですよね。」
「俺はな。だけど鴫野は滅多に飲みに行かないだろ?」
矢野さんは同じ課の先輩で僕より3つ歳上、いつも一緒に試作室で仕事をしている。
入社後の研修期間の3ヶ月、矢野さんは僕の教育係だったので、今でも何かと気に掛けてくれる。
「そうですね。じゃあ、早く終わらせましょう。」
「おー、鴫野の好きそうな店見つけたから連れてってやるよ。」
「楽しみです。」
僕の好きそうな、ということは、和食とか京のおばんざい的な店かな?
外で食べるのはあまり好きじゃないんだけど、いい店で美味しいものを食べるのは、料理の勉強になる。
矢野さんは女性にはちょっとだらしないしいい加減なところもあるけど、根はいい人だし、料理の味に関しての舌だけは確かだ。
だけは、と言うと失礼かも知れないけど…。