血を喰らう鬼は赤く染まる桜。
思いだすのは、彼の匂いや、触れた柔らかな感触。
感じる熱い体温。
何度となく耳元で囁かれた、あたしの名前。
吐息が重なる。
ずっと待ってた...って、言ってくれた。
こんなにもリアルに思い出す事ができる...。
あれは、夢じゃないよね...?

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