血を喰らう鬼は赤く染まる桜。
ぼんやりとした思考を、自分から遮るようにする。
考えだしても、キリがないから。
ベッドから立ち上がったあたしは、クローゼットに向かう。
新しい制服に袖を通すために。
(夢じゃないって...思いたい...)
だって、彼の手をとったのは、あたし。
あたしが…彼を受け入れたかったんだ。










< 57 / 77 >

この作品をシェア

pagetop