すべてが思い出になる前に
「久しぶりだな!」
「涼太と翼、南女の前で待ってたらしいね。100%目立つじゃん‼︎」
笑って話すのは楠田照史(くすだあきと)。
中学時代バレー部に所属、ポジションはセッター。182㎝の長身に目をつけた強豪校の東龍山高校にスカウトされ入学した。通称:東高
照史も小学校からの幼馴染。ようやくこれで5人全員が出揃った。
1人1人食べたい物を買って、5人で机を囲んだ。
「そういえば、みんなまた身長伸びてない?」
茜の言葉に「えっと…」と言葉を詰まらせる男性陣。すると涼太が隣にいた友理奈の頭をポンポンして片手を置いた。