すべてが思い出になる前に
「確か…俺は185㎝で、翼は178㎝」
「涼太、良く覚えてるな‼︎」
「俺の親父と目線が一緒だからさ」
「あのムキムキな肉体と長身は親譲りなのか…」
確かに今手を置かれていて無理やり頭を動かして見上げたが、並ぶと身長差があるなと言われて気付く。
「昔の涼太はデブだったの覚えてる?」
「うわっめっちゃ懐かしい‼︎」
「デブ時代ね」
今ではスラっとして爽やかなイメージが定着している涼太だが、小学生時代はテニスをしていたにも関わらず、ややぽっちゃりしていた。