すべてが思い出になる前に
「元気にしてるよ。そうだ、照史が結婚する」
「えっ、照史が結婚⁈本当に⁉︎」
聞いた瞬間にビックリした衝撃で、手に持っていたフォークを落としてしまった。
「ビックリし過ぎだろ‼︎そういう所は全然変わってないな」
少し呆れながらも涼太はスタッフを呼び、新しいフォークを頼んだ。
「相手は誰?高校時代からの彼女かな?」
「正解‼︎何で分かった?」
「付き合ってた頃から、この2人は結婚するだろうなって思ってたの‼︎」
「それって女の勘ってやつ?」
「そうそう、女の勘‼︎ちょっと馬鹿にしてるでしょ?意外と当たるのよ」