すべてが思い出になる前に





「この間の話聞いてて思ったことがあって、ちょっと言ってもいいか?友理奈は全然しっかりなんかしてねーよ。不審者に飛び膝蹴り食らわしたり、何も言わずに留学して携帯無くすわ、また目の前に現れたり…。何なんだよ…」



友理奈は涼太に返す言葉が何一つ見つからなかった。



幼馴染であるからこそ友理奈を大事にしたい、1番近くて頼れる人間になろうと思った涼太は頭を悩ましていた。


ただ、俺の好きな笑顔をもう絶やさないで欲しいと。



涼太は力強く握っていた友理奈の手を離し、照史達のところへ駆け寄った。








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