すべてが思い出になる前に





席に座った2人はメニュー表を見て、茜は苺のパンケーキ、友理奈はオレンジパイを注文した。



「この間のバーベキュー楽しかったね」


「そうだね」



テーブルに注文した物が置かれ、手を合わせた後、ニコニコしながらオレンジパイを食べる友理奈。


茜は友理奈の様子を伺い、持っていたナイフとフォークをお皿の上に置いた。



「ねぇ友理奈って今好きな人がいるでしょ⁉︎」


「えっ?」



鋭い目が真っ直ぐ友理奈に向けられ、唐突過ぎる問いに思わず大きく目を見開く。



「そんなまさか…。なんでそう思うの?」


友理奈は笑ってごまかしながら外の景色を見ていると、茜には何かを感じていたのか真剣に話しを進めた。








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