すべてが思い出になる前に
涼太の上に乗っかっていた友理奈は上半身だけ起こし、仰向けで寝そべる涼太をじっと上から見下ろした。
彼女の顔が少し火照って赤くなってるのを見てやけに可愛いと思いつつ、少し濡れた髪がまた色っぽい。
涼太はそっと右手を友理奈の首元に手を伸ばし、憂い気な表情で見つめる友理奈にそっと顔を近づけてキスをした。
「んっ」
通り道にキスを落としながら、唇がゆっくり首筋へ移動していく。
ゾクゾクと広がっていく甘い痺れに、勝手に体が仰け反ってしまう。
意識してなくても、勝手に吐息のような声が漏れていく。
そしてさらに、潤んだ瞳で見上げられ、とっくに涼太の理性はガラガラと崩れていく。