すべてが思い出になる前に






隣にいる涼太の側には大学院時代の友人、鴨川と富永の3人で話していた。



「幼馴染と付き合ってるって言ってたけど、こんなに可愛くて綺麗な人だと思わなかったよ。写真も見せてくれないしさ」


「そういえば、大学まで来て宮﨑くんを探してたのが、まさか彼女だったなんてビックリ‼︎」


「富永よく覚えてるな、そんな事もあったっけ」


「どうなんだ?仕事の方は?」


「うーん、まだまだだよ。日本に帰国する事があったら、飲みにでも行こう‼︎」



カメラの三脚が目の前に準備され、カメラマンが声をかける。



「新郎新婦のところに寄ってください、撮りますよ‼︎」



友人達だけで新郎新婦を囲み、カメラのシャッターが押された。







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