すべてが思い出になる前に
無事に式が終わり、友理奈は更衣室でドレスを脱いでいる間、先に着替えを済ませた涼太はロビーで寛いでいた。
「ごめん、お待たせ‼︎」
「脱ぐの大変だったでしょ?お疲れ様でした」
「いえいえ、こちらこそお疲れ様でした」
2人は顔を見合わせてクスッと笑い微笑みあった。
両親と友人達のお見送りをしに、車に乗り込み空港へ向かった。
手荷物検査前で既に待っていた両親と友人達は、笑顔で迎えた。
「たまには日本に戻って来てね‼︎」
「体に気をつけてね‼︎」
「うん、何かあったら連絡するよ」
現地に残る涼太と友理奈は手を振り見送った。