すべてが思い出になる前に
バタバタとプール掃除を終わらせた友理奈と茜は、靴を履き替えていた時に
「待ち合わせ校門前だったよね?」
「うん、でも女子高前で待ってられるかな?」
「どうだろう…、外暑いしコンビニの中にでも避難してるかもね」
小走りで校門前へ向かったが、案の定2人の姿がない。
「あれ、いないね」
「やっぱりそう思った」
「今日は試験だから早く終わるって言ってたけど…」
周りをキョロキョロしていると、向かい側のコンビニ側の路地で何か騒動が起こっていた。