好きって言ってもいいですか…?【完】


いつも通り人の少ない場所でひとり、遊んでいると彼女はある男の子に話しかけられた。


「お前いつもひとりだな」


今思っても出会いは最悪だったと思う。


分かりきっていることを口にして言われたのが尚ショックであったからだ。


「…私嫌われ者だから」


俯いて溢れ出そうな涙を隠す。


「ふーん…
俺はお前いい奴だと思うけどな!」


「え…?」


初めて見る彼にそう言われた。


「だってお前をいじめてる奴に仕返ししてねーじゃん!
それに約束事破らねーだろ??」


どうして彼がそんな事を知っているのか。

彼女は不思議でならなかった。



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