リナリア
「うん。後輩組3人と、先輩組3人、合わせて6人。男女比も完璧。どう?」
「どうって言われても…一緒に行く意味がないと思うんですけど…。」
知春がばれたときの後始末が大変そうだとしか思えない。名桜の気持ちとは裏腹に、七海はなぜか目を輝かせている。
「行きます!」
「七海!?」
「お前何言って…!」
「じゃあ来週の土曜日、5時に駅前集合な。」
「ちょっと…!」
拓実はにこにこと笑って去っていく。そもそも受験生だろうと言いたくなったが、今はもう言うことすら無理だ。蒼と名桜はじろりと七海を睨む。
「「七海?」」
「え?」
「え?じゃないよ。もー絶対厄介ごとに巻き込まれたじゃん。」
「…お前、何考えてんだよ。」
「みんなで花火見たいなって思っただけだよ。浴衣も着たいし。」
「浴衣?」
「え、名桜、着るよね?」
「着るのか?」
「へっ!?」
あらぬ方向に話が進みそうだ。浴衣なんて動きにくいもの、着るつもりはなかった。
「なーおー?」
「七海は着るの?」
「当然じゃん!だって伊月知春も来るんでしょ?絶対浴衣着てくると思うし!」
「…それはどうかな…目立ち過ぎない…?」
「名桜も着ようよ!ね?」
こういうところで押しが強い子だと知っている。名桜は仕方なく頷いた。
「…わかりました。スタイリストさんに相談してみる…か。」
「どうって言われても…一緒に行く意味がないと思うんですけど…。」
知春がばれたときの後始末が大変そうだとしか思えない。名桜の気持ちとは裏腹に、七海はなぜか目を輝かせている。
「行きます!」
「七海!?」
「お前何言って…!」
「じゃあ来週の土曜日、5時に駅前集合な。」
「ちょっと…!」
拓実はにこにこと笑って去っていく。そもそも受験生だろうと言いたくなったが、今はもう言うことすら無理だ。蒼と名桜はじろりと七海を睨む。
「「七海?」」
「え?」
「え?じゃないよ。もー絶対厄介ごとに巻き込まれたじゃん。」
「…お前、何考えてんだよ。」
「みんなで花火見たいなって思っただけだよ。浴衣も着たいし。」
「浴衣?」
「え、名桜、着るよね?」
「着るのか?」
「へっ!?」
あらぬ方向に話が進みそうだ。浴衣なんて動きにくいもの、着るつもりはなかった。
「なーおー?」
「七海は着るの?」
「当然じゃん!だって伊月知春も来るんでしょ?絶対浴衣着てくると思うし!」
「…それはどうかな…目立ち過ぎない…?」
「名桜も着ようよ!ね?」
こういうところで押しが強い子だと知っている。名桜は仕方なく頷いた。
「…わかりました。スタイリストさんに相談してみる…か。」