卒業 〜先生、さよなら〜【短編】
ある日。
私は先生の雑用に付き合わされていた。
プリントをまとめるという雑用の極みを。
「なんで私が…。」
ふと、先生を見ると。
…ぐっすりと寝ていた。
隙がない、完璧な人間だと勝手に
思い込んでいた。
だから先生の寝顔がすごく新鮮だった。
人が一生懸命してるのに
居眠りしてるなんてありえないって
思ったけど…。
でもあんまり気持ちよさそうに寝てるから
起こすに起こせなくて。
結局先生分の雑用も
私がするハメになった。