卒業 〜先生、さよなら〜【短編】

雑用が全て終わっても、
先生はまだ夢の中。


長いまつげ。
柔らかそうな髪の毛。
気持ちよさそうな顔。



先生に釘付けになってしまった。


じーっと見ていると突然、
先生が目を開けた。


「もしかして俺、寝てた?」

「はい。ぐっすりと」


先生は、はにかみながら
「ごめんごめん」って言った。





先生の笑顔を初めて見た。
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