卒業 〜先生、さよなら〜【短編】

そのドキドキが恋に変わったのは
いつもの雑用時間の時。


棚の上にあるファイルを取りたくて
背伸びしてた時。

ひょいっと先生が取ってくれて
「はい、どーぞ」って
はにかんでくれた。


「あ…ありがと…ございます」

距離が近くて。

先生の顔があたしのすぐ斜め上にある。


助けてくれたかと思えば、
机の上で頬杖ついてまた居眠り。

先生の寝顔をみていると、
なんだか胸がキューっとなる。

愛しくて、どうしようもなくて。



これが恋、なのかなって
思うようになった。
< 5 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop