卒業 〜先生、さよなら〜【短編】
「いきなりごめんなさい。
先生のこと、ずっと好きでした。」
先生は目を見開いてびっくりしてる。
「私は先生のこと、恋愛対象として見てた。
先生は私のこと、どんな風に見てた?」
私の問いかけに戸惑う先生。
何秒かの沈黙のあと、先生が口を開いた。
「告白、すごく嬉しかった。
びっくりしてるけど、すごく」
先生は優しい目で私に話しかける。
「でも先生はお前のこと生徒としか見れない。
年の差も立場もある。
お前には俺なんかより良い人がいるはずだ。
俺がお前の人生を狂わすわけにはいかない。」
「そっかぁ。そうですよね…。
ハッキリ教えてくれてありがとうございます。
今まで、ありがとうございました!」
私は言い終わると同時に走り出した。
そして今日学校と共に、
先生からも
卒業する。