卒業 〜先生、さよなら〜【短編】
本来なら新生活に胸を踊らせるであろう
この季節。
好きな人に振られた私は、
現実を受け止められずにいた。
まだ先生から卒業できない。
でも月日は残酷に進んでいくから。
就職して、それなりに忙しい日々を過ごした。
何度先生に会いたいと願ったか。
何度先生を求めたか。
先生を忘れるために、無我夢中で働いたけど
やっぱり先生の存在は私にとって大きかった。
そして、あの卒業式から5年。
同窓会が開かれることになった。