空に願いを…
誰にも決められない
これは私が決めること
けど、決めたとしても
一人で乗り越えられる事ではない
どうしたら、どうしたら…
「ちゃんと考えるんだ。自分の気持ちも、これからのことも…桜が決めたことなら俺は…俺たちは応援するし、出来ることは協力する」
みっちゃんは泣きながら
私の背中を叩いていってくれた
なんでみっちゃんが泣くんだよ、と
思ったが、これもありがたい
けどね、何度考えても
結論なんて出てこない
それより、出てくるのは
空が笑っている笑顔だ
空に会いたい、
空に会いたい
そればかりだった
「空くんに、会いに行ってきたら?」
そんな日々を送っていた私に
香澄さんが投げかけた言葉
私は一度も空に会いに行っていない
空に…会いに行こう