空に願いを…


「出雲さん、最近肌艶いいわね」


『え?あー…ホルモンバランスがいいのかもしれません』


はあ?と先輩は首をかしげていた
親に勘当されてから半年、
私はさつきさんの元に
頻繁に通っている


アパートに帰れば、香澄さんが
頻繁に遊びに来てくれて
みっちゃんと香澄さんが
デートしようと誘ってくれたりする

みっちゃんと香澄さんは
やっと香澄さんのお父さんの許しが出て
親公認、結婚前提のお付き合いをしている

そして、今は
月1回、香澄さんの実家へ行き
お父さんと語り合ったりして
同棲への許しを取ろうとしている


『みっちゃん、私はいいから。香澄さんとデートしてきなよ』


何度言っても変わらない
いい、の一点張り


「デートしてても、香澄が桜の事気にしすぎて、酷いんだ」


みっちゃんは私に若干の
ヤキモチを焼いているようだ
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