今、届けます
キーンコーンカーンコーン…

いつも通り、変わらない1週間の始まり…

「あっちー。なんとかなんねーのかよ。この暑さ。」

「うるせーな、余計に暑くなるだろ。黙れ」

「へぃへぃ。」

小学生の時からの親友である、緑川 祐翔 (みどりかわ ゆうと)に言われて、いつも通りの返事をした。

ガラッ。

ようやく担任のお出まし。

また、いつも通りの朝礼。


ではなかった。

転校生?こんな時期にか?
ま、どうでもいいけど。

「入って。」

ガラッ。

入ってきたのは、1人の女の子。

美少女って感じじゃないけど、美人の方だ。

「加倉 未咲です。これからよろしくお願いします。」

品のある感じで礼をして、俺の斜め後ろに座った。

はぁ。周りがうるさくなるな。こりゃ。

予想通り、休み時間には女子も男子も寄ってたかった。

うるさい。そう思いながら、俺は机に突っ伏した。
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